ここ数年でクラウドの可用性を評価する企業が増加

 金融機関のシステムで重要なのが可用性や安定性だ。以前は「オンプレミスこそが高可用性に最適な基盤」だとみなされ、勘定系システムをはじめとする様々なミッションクリティカルシステムがオンプレミスで運用されてきた。

 だが、この常識が近年覆されようとしている。クラウドサービスを構成するインフラやネットワークの質の向上、サポートサービスの拡充などによって、クラウドがミッションクリティカルシステムの要件を満たすように進化しているのだ。

 クラウドを活用できれば、インフラを所有せずに済むことによる運用負荷の低減、初期投資抑制などが実現しやすくなる。可用性や安定性に優れたクラウドサービスを選択することで、金融機関でもそのようなメリットを得ることが可能になる。

 では具体的に、重要システムのクラウド移行に当たって押さえるべきポイントは何なのか。次ページでは、2024年に福島銀行の勘定系システムをクラウド移行したSBIホールディングスと、金融業界向けのキャッシュレス統合プラットフォーム「CAFIS」を構築・提供するNTTデータの取り組みを紹介する。両社の事例から、止められないシステムをクラウドで動かす際の勘所を探っていこう。

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