AIの本格活用で考えるべき3つのポイント

 爆発的に広がりつつある生成AI活用。工場拠点を持つ製造業や、建築・土木、インフラのメンテナンスを行う企業などにおいても、AIを使うことはもはや当たり前になりつつある。現場業務の効率化にAIを役立てている組織は多いだろう。

 ただし、汎用的な生成AIサービスをそのまま使うだけでは誰もが同じ条件となるため、他社差別化を図ることは困難だ。自社のビジネスやコア業務にAIを組み込み、人員や手順を再設計して成果にコミットすることが、競争優位を生むための重要なアプローチとなる。

 その際考えるべきことは3つある。1つ目は「どのように環境を構築するか」。Microsoft CopilotやChatGPT、Google Geminiなど、既に活用中のAIサービスを自社固有データと連携させる際には、高度なAIの知識が必要になる。もちろん、自社の製品や顧客にかかわる機密データを適切に扱うためには、セキュリティーの視点も不可欠だ。これを自社だけで実現するのは簡単ではないだろう。

 2つ目は「使える仕組みかどうか」。どんなに優れた仕組みも、使ってもらえなければ意味がない。現場社員の使いやすさやインフラの運用性など、様々な観点で課題を洗い出すことが費用対効果(ROI)を向上するためには不可欠だ。

 そして3つ目が「スピード」である。現在のAIの世界では、数日~数週間のスパンで新しいテクノロジーが次々登場している。待ちの姿勢では好機を逃すため、「まずつくって、使いながら改善する」、アジャイル型のアプローチで取り組むことが肝心だ。

 この3つを満たすための具体策と先行企業の成功事例について、次ページで紹介する。

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