多くの企業の業務は、PCへの依存度が高くなっているだけに、PCが故障すると、仕事が止まるリスクがある。このような事態を避けるには、どのような視点や対策が必要なのか。ここでは法人向けPCの故障につながる様々な「負荷」や、法人向けPCならではの耐久性への取り組みについて解説したい。
法人向けPCの故障につながる日常的な負荷
業務で使用される法人向けPCは、個人利用に比べて長時間使われる上、過酷な環境で試用・持ち運ばれることも少なくない。そこで受ける負荷は、PCの故障につながるリスク要因となる。PC破損の原因は、落下が注目されやすいが、実はそれ以外にも多くある。
| 負荷のかかる場面 | 具体的な負荷の内容 | 起こりうる故障の例 |
|---|---|---|
| 乱暴な持ち方 | パームレストやディスプレイの端をつまんで持ち運ぶ | 筐体や内部基板の歪み、液晶パネルの破損など |
| 通勤・移動 | 満員電車での周囲からの圧迫、歩行中の微細な振動 | ディスプレイの破損、筐体の変形、接触不良など |
| ケーブル接続中の移動 | USB Type-Cケーブルを接続したままPCを持ち上げる | 端子損傷による周辺機器への接続不可・給電不可など |
| 激しい温度変化 | 冬場の屋外から暖房の効いた室内への移動 | PC内部の結露によるショートなど |
| マイクロショック | デスクに置いたときや振動など、日常的な小さな衝撃の蓄積 | はんだのクラックや回路の断線など |
| 頻繁なディスプレイの開閉 | ディスプレイの開閉によるヒンジ(蝶番)部分への負担 | ヒンジのゆるみや破断など |
乱暴な持ち方
パームレスト(キーボードの手前の手のひらを置く部分)だけをつまんで持ち運んだり、モニターの端だけをつまんで持ち上げたりする行為が考えられる。これはPCの筐体に大きな負荷をかけてしまい、破損につながる危険性がある。
このような乱暴な持ち方は、児童や生徒が使う際に起きやすいとされるが、実は大人でも「すぐに外出しなければ」「会議時間ギリギリまで報告書を書きたい」といった状況で、こうした持ち方をされることは少なくない。
通勤・移動
日本では満員電車で通勤するビジネスパーソンが少なくない。鞄の中にPCを入れた状態で通勤していれば、外部から圧迫されることもある。また歩行中の振動などもPCに負荷をかけることになる。
ケーブル接続中の移動
USB Type-Cケーブル(充電ケーブルを兼ねていることが多い)をつなげたままPCを持ち上げてしまうと、ケーブル部分に負荷がかかって破損や接触不良が発生する可能性がある。Type-C端子が破損すると周辺機器に接続できなくなるだけではなく、電源に接続できないこともあるため、仕事が継続できなくなる。
激しい温度変化
外気(例:11℃)と室内(例:25℃)など10℃以上の気温差がある環境を移動すると、電子機器であるPCはダメージを受けやすい。日常的に外出する機会が多い営業職のPCは、常にこのような負荷にさらされている。
マイクロショック(日常の小さな衝撃)
机に置こうとしたときに「ゴトン」と置いてしまったり、ちょっとした振動を受けたりといった「マイクロショック」。これも長期的に繰り返されることで、PCへの大きな負荷になる。
頻繁なディスプレイの開閉
持ち運びして使用されるPCは、使用時にディスプレイを開き、移動時に閉じるという操作が繰り返される。その回数が多ければディスプレイと本体をつなぐヒンジ部分に負荷がかかる。もちろん、ディスプレイを開いたまま持ち運ぶのも避けるべきだろう。どこかにぶつけて破損する危険性が高くなるからだ。
以上をまとめると、以下のようになる。
法人向けPCに求められる耐久性とは?
このように法人向けPCには、日常的に実に様々な負荷を受けている。故障してしまえば、代替品が入手できるまで業務が止まってしまう危険性がある。そのため法人向けPCは、上記のような環境変化や負荷に耐えられる工夫が肝要だ。具体的には以下のような取り組みが求められる。
より高度な保護対策
法人向けのPCは、上記のような環境の変化や負荷に対してきちんとした保護対策が施されていることが求められる。具体的には以下のような対策が挙げられる。
厳格な品質テスト
自由落下テストやヒンジの開閉テスト、キーボードやタッチパッドの耐久テストなどが、より厳格に行われる必要がある。これに加え、米国国防総省調達基準である「MILスペック(MIL-STD-810H)」をクリアしていることが望ましい。MILスペックでは、落下、振動・衝撃、温湿度変化、粉塵などに対する、高いレベルの耐久性が求められている。この基準をクリアしていれば、安心して業務に使用できる。
以上をまとめると以下のようになる。
耐久性と保守性能に秀でたデル・テクノロジーズの法人向けPC
デル・テクノロジーズの法人向けPCは、耐久性・頑丈さに優れている。MILスペックのクリアを「最低条件」とし、そのさらに上をいく設計とテストが行われているからだ。また万一故障した場合でも、その影響を最小化する様々な工夫も行われている。
筐体と素材の工夫
デル・テクノロジーズの法人向けPCでは、軽量化と耐久性を両立するため、マグネシウム合金や削り出しアルミニウムなどの高品質な素材が使用されている。また軽量モデルでは天板のマグネシウム合金フレームを利用することで、強度を維持しながらさらなる軽量化を実現している。
モジュラーUSB-Cポートの採用
デル・テクノロジーズの最新の法人向けPCは、Type-Cケーブルが接続される端子部分がモジュラーUSB-Cという構造になっている。そのため、万が一Type-Cポートが破損したり接触不良になったりした場合でも、この小さなUSB-Cモジュール部分を交換するだけですぐに使用を再開できる。これは他社にはあまり見られない特徴だ。
業務停止を未然に防ぐサポートサービス
デル・テクノロジーズが提供する「Dell ProSupport」は、24時間365日いつでもデル・テクノロジーズのエキスパートにアクセスでき、故障の際には翌営業日のオンサイト修理対応を受けられる。そのため、新しいPCが調達できるまでPCが使えない、という状況を回避できる。
デルの耐久性テストは動画でも確認できる
ここまで見てきたように、法人向けPCには個人向けPCに比べてはるかに大きな負荷がかかっており、より高い耐久性が求められている。そしてそのために、設計上の工夫や厳格なテストなどが行われている。これによって、故障発生による業務の停止が、最小限に抑えられているわけだ。
なおデルがPCの耐久性に関してどのようなテストを行っているのか、どのような使用状況を想定しているのかについては、関連リンクのYoutube動画でも紹介されている。こちらもぜひ参考にしてほしい。
「Dell Pro」堅牢性PR動画|温度試験編 https://youtu.be/hbZCTG2_WGc?si=ZDvk-upaAhgny6Of 「Dell Pro」堅牢性PR動画|振動試験編 https://youtu.be/vvBxxWR4G9w?si=bzxMnKUYJoo6zu02 「Dell Pro」堅牢性PR動画|落下試験編 https://youtu.be/DK_g6_DUe9c?si=SI_wBJlaZTBcamN9 「Dell Pro」堅牢性PR動画|衝撃にも動じない安心のプロ仕様PC https://youtu.be/-zlUGjaDxI0?si=NOTv68GZIOHXf_fsよくある質問
Q.頑丈な法人向けノートパソコンとは?
頑丈な法人向けノートパソコンとは、単に衝撃に強いだけでなく、ビジネス特有の過酷な環境を想定して設計されたPCを指す。過酷な運用を前提とした「強固な設計思想」、メーカー独自の「厳格な品質テスト」、さらに「客観的な試験基準」をクリアしていることが不可欠である。
Q.法人向けPCに耐久性が重要な理由は?
法人向けPCに耐久性が求められる理由は、業務の停止(ダウンタイム)を最小限に抑えるためである。
PCの故障は、単なる修理費用の発生にとどまらず、従業員の業務停滞、代替機のセットアップに伴うIT部門の工数増大など、多大なコスト(生産性損失)を招く。耐久性の高い法人向けPCの確保は、企業の事業継続計画(BCP)において極めて重要な投資といえる。
Q.デルのPCが耐久性と保守性で優れている点は?
デルの法人向けPCは、極めて高い耐久性と堅牢性を備えるほか、故障時の業務への影響を最小化する設計や盤石なサポート体制を構築している。具体的には以下の3つの要素が挙げられる。
- 軽量化と高剛性を極めて高い次元で両立させる、先進素材と独自の筐体設計
- 破損しやすいUSBポートを独立させた「モジュラーUSB-Cポート」の採用
- 24時間365日のエキスパート支援と翌営業日オンサイト修理を組み合わせた「Dell ProSupport」


