OSSを専門とするサイオスへ、OSSデータベースに関する問合せが急増中

 「2019年になって商用データベースで高いシェアを持つOracleのユーザー企業から問い合わせが増えている」。こう語るのは、サイオステクノロジー 第1事業部 BC事業企画部 グループマネージャーの國政充典氏だ。

 同社は、OSSをコアテクノロジーとして、システム、ソフトウェアの開発・販売を20年以上行っている会社として業界では一目置かれる存在である。なぜそのサイオスに商用データベースのユーザーから問い合わせが集まるのか、そして可用性を保ちながらデータベースを刷新する方法はあるのか。オープンソースをベースとしたデータベース製品「EDB Postgres」を提供するエンタープライズDB(EDB)の代表取締役社長の藤田祐治氏と技術本部長の高鶴勝治氏とサイオステクノロジーの國政氏の鼎談で、データベースと可用性の関係をひもといた。

今回の鼎談のメンバー。左からエンタープライズEB(EDB)技術本部長の高鶴勝治氏、サイオステクノロジー 第1事業部 BC事業企画部 グループマネージャーの國政充典氏、EDB 代表取締役社長の藤田祐治氏

サイオステクノロジー 國政氏:EDBはデータベース製品を提供している企業で、当社サイオステクノロジーともお付き合いをいただいています。EDBの特色を教えて下さい。

EDB 代表取締役社長の藤田祐治氏

EDB 藤田社長:EDBは2004年にボストンで設立された会社で、オープンソースデータベースのPostgre SQLを基本にしたデータベース製品のEDB Postgresを提供しています。Oracleとの互換機能やOracleからの移行のツールなどを提供したインテグレーションが特色の1つです。データベースは稼働中に止まっては困るので、EDBでも独自にデータベースが止まらないための仕組みを用意しています。そうした中で、HAクラスターソフトを提供するサイオステクノロジーとも、高可用性をユーザーに提供する部分で深い接点があるのです。

國政氏:最近、それも2019年に入ってから、商用データベースで6割以上のシェアを持つといわれるOracleのユーザーから、可用性を保つためのHAクラスター構成にしたいという問い合わせを多くいただくようになってきました。

藤田社長:企業の基幹業務などで用いられるデータベース、すなわちリレーショナルデータベース(RDB)というのは、最近の技術で作ったものではなく1970年代から数十年にわたって使われているものです。ユーザーにとってRDBは、こなれた技術として使いやすいのですが、信頼性や利便性と引き換えに課題も少なからずあります。その要因の1つが、広く利用されているOracleによる市場の寡占化だと考えています。

 本来、ITの世界では、技術革新によってユーザーはコストの低減や、機能、利便性の向上といったメリットを得やすいはずです。ところが商用データベースの世界では、新しい使い方に挑戦したい、コスト効果や使い勝手を向上させたいといった要求が通りかねる状況があるように感じています。これは、技術革新のメリットがユーザーに届かないということでもあり、寡占化の弊害とも言えるでしょう。そうしたデータベース市場環境の中で、オープンソースをベースにしたEDBへの注目も高まっていると感じていますし、データベースは止めることができないシステムなので、可用性を高める仕組みで信頼と実績のあるLifeKeeperを提供しているサイオステクノロジーにも問い合わせが増えているのではないでしょうか。

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