1982年の創業以来、機械CADや建築CADで業界標準となっている「AutoCAD」をはじめ、様々な設計環境を提供してきたオートデスク。同社が近年力を入れているのがデザインの3D化だ。AutoCADで構築された2D環境との連携も可能な「Inventor」や「Fusion 360」などの高機能3D CADを通じて、どのように日本の製造業にデジタル化を提案していくのか。同社 テクニカル セールス スペシャリストの清水 元氏に、オートデスクが目指すものづくりの未来について聞いた(聞き手:フリーアナウンサー 魚住 咲恵氏)。

日本の製造業の課題をどのように捉えていますか。
清水:製造業が直面している課題は様々なところで指摘されていて、改めて挙げるまでもないのですが、やはり少子高齢化を背景にした労働力人口全体の減少と、それに伴うベテランの技能の継承が最大の問題であることは間違いありません。
また、収益性の向上をいかに図っていくか、革新的な新製品をいかに生み出していくか、といったことも課題に挙げられるでしょう。
こうした課題に対して、オートデスクは、製造業の皆様のデジタル化を支援するために、「The Future of Making」と題して「ものづくりの未来」を目指した取り組みを進めています。
多くのお客様にご活用いただき、機械分野や建築分野で業界標準の一つにもなっている2D CADのAutoCADに加え、近年はInventorやFusion 360などの3D CADをはじめとする様々な設計環境や機能の提供に力を入れています。設計情報、製造情報、ノウハウなどをデジタル化することで、設計や製造の効率向上が図れるとともに、顧客や取引先に対して分かりやすい説明やイメージの共有も可能になります。
実際に、工業用計量器を手掛けるあるメーカーのお客様は、当社の3Dソリューションの導入により、設計作業時間の最大80%削減と、設計工数の平均50%削減を実現しており、他にも様々な成功事例があります。
従来の2D CADで十分、これまでのやり方でとくに困っていない、3Dツールは使いこなすのが大変そう、といった声を伺うこともありますが、まずはできるところから一部だけでも変えてみませんか? というのがオートデスクの提案です。