コロナ禍によって半強制的に在宅勤務に切り替えた企業では、テレワークで使用するパソコンやスマートフォンなどの端末を十分に管理できていないケースが見受けられる。急遽実施せざるを得なかった状況下では仕方がないにせよ、テレワークを今後も継続するには端末を確実に管理する仕組みの導入が欠かせない。テレワーク端末を一元的に管理するためには、どのような仕組みが必要になるのだろうか。
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった今年4月から5月にかけて、テレワークの準備が十分に整わないまま在宅勤務に切り替え、テレワークを実施したという企業が急増した。緊急事態宣言が解除された6月以降、オフィスへの勤務を再開させた企業が少しずつ増えているものの、しばらくの間は様子を見ながらテレワークを続けるという企業が多数を占めている。
多くの企業が手探りで始めた在宅勤務/テレワークだが、そのワークスタイルに慣れるにつれて、業務効率化や生産性向上の効果が現われ始めている。とりわけ通勤や移動の時間、交通費が不要となり、業務時間に余裕が生まれて経費も削減できたことは、まさに一石二鳥と言える効果だろう。
一方で現状の在宅勤務/テレワーク環境に対する課題も明らかになりつつある。そうした課題の一つに、テレワークで使用するパソコンやスマートフォンなどの端末の管理が不十分なことが挙げられる。端末の管理ができていないと、例えば業務に必要なアプリケーションの導入、OSやアプリケーションのアップデート、最新セキュリティーパッチの適用などを、端末の利用者自身に行わせることになる。だが、こうした作業はとくに端末に不慣れな利用者にとって大きな負担であり、万一操作を失敗してしまうとトラブルが発生して業務に支障を来たすおそれもある。
また、利用者が勝手にインストールしたソフトウェア、不用意にクリックしたURLなどからマルウェアが侵入し、会社のネットワークに感染するリスクもある。端末を会社から持ち出す際には、盗難や紛失によって機密情報の漏えいにつながることも考えられる。
今後も在宅勤務/テレワークを継続するのであれば、これらの課題を解決する仕組みを早急に取り入れる必要がある。仕組みといっても決して大がかりなものではなく、テレワークで使用する端末を制御する「デバイス管理ツール」を導入するだけだ。そんなツールの“賢い使い方”を紹介しよう。