RPAが人の作業のじゃまに!? RPA全社展開時の課題
RPA(Robotic Process Automation)への期待が、ますます高まっている。導入を検討している企業はもちろん、既に検証を終えた企業は、成果の最大化を目指して全社への展開を目指し始めている。
だが、全社展開に向けた取り組みで、RPAを稼働させるPCにまつわる課題が生じることがある。
検証段階では、多くの企業が検証用PCなどでロボットを稼働させる。そこで、一定の成果を確認し、全社展開を決めるわけだが、ここでPCの扱いに注意が必要である。
まず、ロボットをそのユーザーが利用しているPCで動作をさせてしまうと、ロボット動作中はそのユーザーはPCの利用が制限される。
次の手として多くの企業が考えるのがロボット動作専用PCの導入だが、今度はセキュリティやガバナンスの検討も必要になる。具体的には、IDとパスワードをはじめとした機密情報を多く保持したロボット動作専用PCの管理運用だ。物理セキュリティを担保した専用部屋にロボット動作専用PCを集約、管理するケースもある。おそらく、RPAの導入検討時に、この手間やコストまで想定していた企業は、多くはないだろう。
そこで、1つの選択肢として挙げられるのが、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)の導入である。ロボット動作専用PCをVDIで準備すれば、物理的な場所を準備しなくても、仮想空間で安全に動作をさせることが可能となる。そういった理由からRPAをVDIで動作させる企業は増えてきているが、どのようなVDIでも問題なくRPAが動作できるとは限らない。ユーザー部門からのRPA導入要請が高まり、VDIとRPAの稼働検証を実施する企業も増えてきている。
RPAの全社展開において、VDIは最適なインフラとなるが、どのような観点で検討を行えばよいのか。RPAとVDI、双方の専門家に話を聞いた。