従来型のDWHが抱える4つの問題とは

 デジタルエコノミーの浸透に伴い、急激な勢いで増大しているデータ。ここからいかにしてビジネスに役立つ洞察を抽出していくかが、企業経営にとって重要なテーマとなっている。これまでもオンプレミスでDWH(データウエアハウス)を構築してきた企業は多いが、従来型のDWHで現在の状況に対応するのは限界がある。大きく4つの問題を抱えているからだ。

 第1はコストの問題だ。爆発的に増大するデータを格納・分析するには、継続的なハードウエア拡張が必要になり、そのための投資が不可欠だ。またハードウエアの拡張に伴い、ソフトウエアライセンスが増大するという問題もある。

 第2は拡張性の限界だ。現在でもDWHの多くは、数テラバイト程度のデータしか扱えない。したがって、過去のデータは削除するか、アーカイブするしかない。そのため長期的なデータから洞察を得ることは難しくなってしまう。

 第3は運用管理が煩雑な点だ。ハードウエアやOS、データベース・ソフトウエアの管理が必要になる上、大容量データのバックアップを日常的に行い、障害発生時のリストア手順も考えておく必要がある。

 そして最後に第4が、取り扱えるデータ形式に制限がある点だ。現在でも多くのDWHでは構造化されたリレーショナルデータの扱いを前提にしており、非構造化データや十分に構造化されていない半構造化データを扱うことは困難だ。

 これらの問題を解決できる手段となり得るのが、クラウドの活用である。今回は、AWS(アマゾン ウェブ サービス)を活用するケースについて掘り下げたい。海外では製薬企業のPfizerや米国の高級フィットネス会社であるEQUINOX、日本でも全日本空輸(ANA)やシャープ、日本マクドナルドなどが採用している。大企業だけでなく、スタートアップにも多く活用されており、その数は数万社におよぶという。クラウドDWHに移行する際のポイントやAWS活用のメリットなどについて、次ページ以降で紹介したい。

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