90拠点に1200台あるPCのバックアップが課題に

 IT関連商品を取り扱う国内最大級のディストリビューターであるダイワボウ情報システム(以下、DIS)。「顧客第一主義」と「地域密着」を基本方針に掲げ、世界中のメーカーやサプライヤーから仕入れたIT関連商品を、全国の販売パートナーを通じてエンドユーザーへ提供している企業だ。

 このようにIT関連商品を取り扱う同社だが、社内のIT環境において、ある課題を抱えていた。それは全国約90拠点に散在している、約1200台のPCのバックアップだ。

 同社にはクライアントPCのデータ保護に関する全社的なシステム基盤はなく、拠点ごとにファイルサーバーとしてNAS(Network Attached Storage)を設置し、各拠点のIT管理者が本業と兼任しながらPCを管理していた。しかし、拠点ごとの運用・管理コストが肥大化していることに加えて、ハード障害によるデータの損失やファイル散在・散逸による情報資産の損失などが大きな課題となっていたという。

ダイワボウ情報システム株式会社
システム推進部
eビジネスシステム1課
係長
水野 裕之氏

 クライアントPCのバックアップに関する大枠のルールは本社で策定していたが、実際の運用や管理は各拠点のシステム担当者に委ねていた。「何らかのバックアップツールを導入する拠点もあれば従業員任せにする拠点もあり、本社では全拠点のバックアップの運用状況を把握しきれていませんでした」とダイワボウ情報システムの水野 裕之氏は振り返る。

 各拠点を管理する社員たちからも不満の声が上がっていた。「ランサムウエアの脅威が増しており、PCのデータを安全な環境に保存したい」「PCからのバックアップデータが増えて、ファイルサーバーの容量がすぐに足りなくなる」「部署によって運用ポリシーや方式が異なるため、バックアップ運用が複雑」「PCの入れ替え作業の時間を短縮したい」――といった不満だ。

 同社では、こうした課題をどう解消したのか。次ページ以降で、その具体的な仕組みを紹介したい。

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