多くの企業がAWSをパートナーに指名
MaaS(Mobility as a Service)の提供に向けた動きが加速し、自動車メーカーのビジネスモデル自体が大きく変化するなど、「100年に一度」とも言われる大変革期を迎えている自動車業界。コネクテッドカーや自動運転、シェアリングサービスなど、多くの企業が様々なテーマを掲げて技術やビジネスの開発に挑戦している。
このような中で、新しいビジネス基盤として存在感を増しているのがアマゾン ウェブ サービス(AWS)である。各企業の戦略的なインフラ、およびパートナーとしてAWSの名を挙げる企業が増えているのである。
例えば、トヨタ自動車とAWSは、2020年8月にグローバルでの業務提携に関する発表を行った。AWSのクラウドサービスを活用し、コネクテッドカーから収集した各種データを迅速に分析できる体制を整えようとしているのだ。両社は、包括契約の適用範囲をグローバルに拡大したのである。
また本田技研工業も、次世代のコネクテッド基盤としてAWSを積極的に活用。コネクテッドカーから収集したデータを、技術開発や道路の混雑状況把握などに役立てている。
MaaS分野でも様々な取り組みが進んでいる。デンソーは、米ワシントン州シアトルに開発拠点を設置しAWSと連携。MaaSを手掛ける自動車メーカーに対してサービスプラットフォームを提供している。またトヨタ自動車とソフトバンクが設立したMONET Technologiesは、MaaSの本格的プラットフォームとして期待されている「MONETプラットフォーム」を2020年4月にリリースしたが、AWSはその基盤として活用されている。さらに2020年4月に社名をMobility Technologiesに変更した旧JapanTaxiも、DeNAとの事業統合によってモビリティサービスおよびR&D事業を強化したが、ここでもAWSが重要な役割を担っている。
ほかにも、先日、ソニーが電気自動車「VISION-S」を発表し、その将来構想としてソニーの配車プラットフォーム「みんなのタクシー」との連動を計画しているが、そのインフラとしてもAWSが利用されている。
このように自動車業界の様々な革新的なビジネスにおいて、AWSがインフラとして採用されている。では、果たしてなぜ各社がこぞってAWSを指名しているのか。次からは、その理由を深掘りしていく。
