旧来のITシステム(レガシーシステム)に迫る限界

 近年、新たなテクノロジーなどを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が企業の大きなテーマになっている。その一方で求められているのは、既存のITシステムの老朽化により競争力の低下や機会損失を招いてしまう、いわゆる「2025年の崖」問題の克服だ。

 実際にハードウェアの老朽化、ソフトウェアの保守期限切れなどが理由で、それまでノウハウを積み重ねてきたシステムが使えなくなる企業も少なくない。

 「歴史のある金融機関や大手製造業は40年以上も前から業務のシステム化により効率性を高め、競争力を上げてきました。業務システムは更なる競争力強化のため改修を重ね肥大化し、「レガシーシステム」となっていきます。これらのレガシーシステムは現在も業務で利用されています。こういった巨大レガシーシステムを有している企業が、今まさにこの問題に直面しています。」とバルテス株式会社の日下部 隆治氏は指摘する。

 そこで期待されるのが、システムの使い勝手をほとんど変えず、クラウドなど新しいプラットフォームへと機能を移行するマイグレーションだ。ただし、マイグレーションは一朝一夕にはいかない。入念な準備が欠かせないからだ。

 まず準備段階において、第一の課題がある。

 「20年以上も前に構築されたシステムなので、設計書が最新化されていない、もしくは設計書自体が残っていないことがほとんどです。そのためベテランの有識者の頭の中にしかシステム仕様がなく、ブラックボックス化しています。プログラムもスパゲティ化していて、影響分析が難しく、プログラムに手を入れるのが大変難しい状態になっています。しかしだからといって、ノウハウが蓄積されたそのシステムを捨てることはできないでしょう」と日下部氏は語る。

 バルテスは、多くの企業が直面してきたこの問題を、品質保証とテストの観点で解決してきた。同社のマイグレーションテスト支援の詳細について迫る。

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