コロナ禍の感染防止対策として在宅勤務をはじめとするテレワークを考えた時、ソリューションの選択肢が少ないことに疑問を抱いた方も多いのではないだろうか。2000年代から普及し始めたテレワークを支える代表的ソリューションにVDI(Virtual Desktop Infrastructure)とRDP (Remote Desktop Protocol)がある。両者ともセキュリティーを重視し、PCの機能を最小化して利便性を抑制している点が、生産性やユーザー満足度の向上を阻害する要因となっている。

 VDIは、始業時にアクセスが集中するとパフォーマンスの低下を招く。オフラインや回線が途絶えた時に利用できなくなることもあり、業務継続の観点でとても不便だ。また基盤構築に多くの時間とコストがかかるため導入の敷居が高い。一方のRDPは、社内PCの電源をオンにしておかなければならず、全社展開では電源管理が複雑化するなど運用面で課題がある。

 在宅勤務をはじめテレワークにおけるセキュリティー対策としては、“データを端末に残さないこと”が重要だ。端末にデータを保存できなくするのではなく、データを削除するという新たな発想から誕生した「Shadow Desktop」。従来型シンクライアントとは一線を画し、セキュリティーと利便性の両方を実現。「脱VDI」が導入理由の8割を占めていることからも、企業が寄せる期待の大きさが窺える。VDIの乗り換え先としてPoC(概念実証)を実施する大手企業も多い。コロナ禍で引き合いが前年比43倍に増えた「Shadow Desktop」の革新性とは? テレワークの裾野の拡大が求められる中、従来型シンクライアントに代わる新たな選択肢を解説する。

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