収益拡大、競争力強化に向けクラウド活用の拡大が必須に

 「あらゆるものがつながる」世界の実現に向け、これまで以上に重要な役割を果たすと期待されている通信(テレコム)技術。だが、通信業界各社にとって事業環境は厳しさを増してきている。5Gなどの新規技術の導入や、増え続ける通信トラフィックに対応するための継続的なインフラ投資が求められる中、市場の飽和によって利用料金の値下げ圧力が増大。グローバルでも、最も成長率が鈍化している業界の1つとして知られているのである。

 この状況を脱け出すには、クラウドなどのテクノロジーを積極的に活用することで、「既存の仕組みの変革」と「新規ビジネス創出」の両軸で取り組みを進めることが不可欠だ。

 5G・IoT を活用した新しいサービスやコンテンツの提供、MaaS(Mobility as a Service)による交通基盤の変革、AI やデータ解析を活用した新たな顧客体験の創造など、新しいビジネスをスピード感を持って創造していくには、既存の仕組みを大きく変革していかなければならない。まさしく、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが必要である。

 通信事業のシステムやプロセスのDXを進める上で課題となるのが、多くのレガシーな仕組みが残る、通信事業の“本丸”というべきネットワーク基盤やOSS/BSSなどの業務系システムである。

 これについて、グローバルでは既に“本丸”のDXを成功させる例が登場している。カテゴリーは大きく3つ。「①ネットワーク基盤のDX」「②OSS/BSSを含むITシステムのDX」「③AI、データ分析の活用」だ。次ページ以降で、その事例を順に紹介していこう。

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