データ活用を阻害する最大の要因は、組織やシステムの分断にあり

 業種・業界を問わず、データ活用に向けた機運が高まっている。「部門間を横断するデータを活用したい」「マシンデータやコールセンター、外部データまで活用したい」といったニーズはその一例だ。しかし、そこから十分なビジネス成果を得ている企業は多くはない。

 なぜこうしたことが起こるのか。その大きな原因の1つが、システムやデータのサイロ化だ。組織ごとにシステムやデータが分断されてしまい、同じ基準・タイミングでデータを見ることが難しくなっているのだ。

 これまでも個別最適で構築された様々な社内システムのサイロ化は大きな問題となっていたが、昨今のクラウドの利用拡大が状況を複雑化させている。もちろんクラウドを利用すること自体は決して悪いことではないが、デジタル化を目的として設置された組織の専任部門、あるいは業務部門がクラウドファーストのスローガンのもと、独自にクラウド活用を進めているケースは少なくない。

 全社的な統制がとれていないままクラウド活用が進めば、なし崩し的なマルチクラウド環境下で構築されたシステムが乱立してしまう。これらのシステムはアーキテクチャが違えばデータ形式も異なり、さらには管理している組織も違うことから、データを横断的に活用することは容易ではない。

 その結果、「経営報告をまとめようとしても、最新のデータが反映されていない」「ある特定の部署からのデータが来ないため、分析の精度が低い」「データがあると思っていたが、使用に堪えられなかった」「一部に範囲を限定したPoC(概念実証)は成功するが、全社規模だと成功しない」といった問題が発生するわけだ。

 こうした課題を解決し、攻めのデジタルトランスフォーメーション(DX)につながる全社的なデータ活用を実現するにはどうしたらいいのか。次ページではその解決方法や実際に解決した事例について紹介したい。

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