パートナーと共に歩むNTTドコモのサービス協創が始動

 今春から大手通信キャリアがこぞって5Gサービスを市場投入し、本格的な5G時代がいよいよ幕を開けた。5Gは現行の4Gに比べ、10倍から100倍(理論値)の高速大容量通信が可能になる。通信遅延も10分の1に改善され、同時接続台数も約30~40倍に増えると言われている(※)。

 4Gをはるかにしのぐ高速で安定した通信により、これまでに無い新しいビジネスの創出も期待されている。この取り組みをリードする企業の1社がNTTドコモである。5Gサービスを提供するだけにとどまらず「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を立ち上げ、業界の枠を越えたプレイヤーとの協創によるオープンイノベーションを支援している。

 この活動を支える基盤となるのが、2020年3月に開設したサービス協創プラットフォーム「ドコモオープンイノベーションクラウド」である。利用者により近い位置にサーバーやストレージを配備するMEC(Multi-access Edge Computing)ベースのクラウド基盤だ。NTTドコモ網内に設備を設置することで、低遅延かつ高セキュリティなクラウドサービスを提供する。

 NTTドコモが開発したドコモ画像認識プラットフォームや映像伝送技術、VR/ARなどのソリューションも利用可能だ。マルチアングルによる臨場感あふれる遠隔スポーツ観戦、建設機械のリモート制御・監視、遅延の許されない高度な遠隔医療など、次世代のビジネス開発に向けて様々な実証実験が進められている。

 2020年5月には、先行開設した東京拠点に加え、大阪、神奈川、大分にも拠点を開設。MECのメリットを生かし、地方の企業もサービス協創に参加しやすくなった。

 このうち神奈川と大分の2拠点のインフラ基盤はVMwareの仮想化技術を利用しており、運用管理工数を極力低減する「ゼロタッチオペレーション」というコンセプトの基に構築された。少数精鋭でもキャリア品質を実現し、なおかつ最新の技術にも俊敏に対応できる。しかも驚くことに、わずか8カ月でサービス提供を開始した。このインフラ基盤は、どのような経緯で実現に至ったのか。NTTドコモのインフラ戦略をひも解いてみたい。

※ 総務省「第5世代移動通信システム(5G)の3つの特徴」より引用

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