「建設生産革命の実現」に向け、ICTを積極的に活用

あらゆる業界で急務となっているデジタルトランスフォーメーション。建設業界においても、各社が様々な施策を展開している。中でも「建設生産プロセスの変革」を基本方針の1つに掲げる三井住友建設は、先進的な取り組みを進める企業の1社だ。着目したのは、関連会社に持つプレキャスト工場内の作業員の「位置情報」。これを収集・蓄積し、生産管理システム内の様々なデータと組み合わせて分析することで、部材の生産プロセスの効率化・最適化、ビジネス競争力の強化につなげている。

 IoT、AIなどの技術の進歩とともに、建設業界のプロセス革新が急速に進んでいる。デジタルを取り入れることは、競争力強化に向けてもはや不可欠といえるだろう。こうした事業環境の中、先進的な取り組みを展開するのが三井住友建設だ。同社では、三井住友建設グループの持続的な成長に向けた「2030年の将来像」を、「新しい価値で『ひと』と『まち』をささえてつなぐグローバル建設企業」と設定。「建設生産革命の実現」「建設から広がる多様なサービス」「サスティナブルな技術」「グローバルな人材」の4つを軸に、これまでにない価値の具現化を目指している。

三井住友建設株式会社
技術本部
生産機械技術部長
菅谷 和人氏

 「このうち、建設生産革命の実現に向けて不可欠なのがICTです。かねて利用してきた独自のトータル建設マネジメントシステムに、IoTやAI、ロボティクスなどの先進テクノロジーを取り込むことでシステムを高度化。次世代の建設生産システム『SMile生産システム』を確立することを、2030年に向けた重要な目標としています」と三井住友建設の菅谷 和人氏は語る。

 SMile生産システムが実現されれば、3次元データ化された設計・施工計画と、リアルな建設現場が連携できるようになる。ただし、それにはまず建設現場に先進ICTを適用し、各工程の作業や人の動きなどを「データ化」しておくことが不可欠だ。でなければ、現実世界の膨大な情報をシステム内に取り込むことは難しいからだ。

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