人間の嗅覚と同程度の精度を持つソリューションを目指す
工場内の設備や機械の異常、変化をいかに早期に察知し、トラブルを未然に防ぐか。業務の持続性を担保する上で、生産ラインのいわゆる予兆保全はまさに“命綱的存在”ともいえる。
近年ではSNSなどで風評があっという間に拡散される時代にあって、工場内の事故・故障防止だけでなく、周辺環境への臭気予防といった取り組みも怠りなく推進することが肝要だ。
こうした時代の要請を受け、人間の嗅覚に頼っていたにおい(空気質)の変化を“見える化”するソリューションで注目を集めるICT企業がある。株式会社コアだ。
「当社は“ソリューションメーカー”として、ICT技術で多種多様な業界業種のお客様が抱える課題解決に取り組んでまいりました。その一つとして、わずかなにおいの変化を捉えることができる人間の嗅覚と同程度の、においの変化を検知できるツールがあればというお声をいただいたのが開発の契機となりました」。そう語るのは同社関西カンパニー営業統括部営業担当の蛯原孝之氏だ。
これまでも空気質のにおい成分濃度を検知・計測できるセンサーはあったものの、精度の問題から気づいたときには手遅れというリスクがあり、また、現場で計測して数値をチェックするなど属人的作業がつきまとうのも課題だった。人間の五感に代わる予兆保全対策として製造現場のIoT化が進む中でも、「嗅覚のICT化は遅れをとっていた分野でした」と蛯原氏は明かす。