新サービスは「オンプレミスとパブリッククラウドのいいとこ取り」
「国内外を問わずクラウドシフトが進んでいるのは間違いありません。国内企業を対象とした調査では、大企業の6割が何かしらのクラウドシステムを活用しているという結果も出ています。さらに新型コロナウイルスの感染拡大がこの流れに拍車をかけているのは言うまでもありません。システム管理者の出社制限や部材調達に時間がかかるようになり、オンプレミスシステムのメンテナンスが難しくなっているからです」
今日のITインフラのトレンドについて、ソフトバンク クラウドエンジニアリング本部IaaSエンジニアリング部の山後正孝氏は、冒頭このように語った。

そして、クラウドシフトが顕著な一方で、「オンプレ回帰」の意向を示す企業が増えていることも指摘する。
「ある調査ではクラウドを利用している企業の8割以上が『システムの全部もしくは一部をオンプレミスシステムに移行したい』と考えているという結果が出ていますが、パブリッククラウドサービスを使ってみたものの期待と現実にギャップが生じているケースが多いようです」(山後氏)
ギャップの内容や程度は企業によってさまざまだが、昨年発生したメガクラウドサービスのシステム障害なども少なからず影響しているのだろう。サービスレベルやセキュリティレベルに対して不安を有する企業は少なくないようだ。さらに「コストを抑えられるイメージの強いパブリッククラウドですが、意外にかかるデータ転送料金や、ランニングコストが想像以上に嵩んでしまったという声もよく聞きます」と山後氏は付け加える。
そのようなパブリッククラウドに関する課題を解決するべく、ソフトバンクがこの春プライベートクラウドをリリースしたという。これは同社のIaaS(Infrastructure as a Service)ブランド「ホワイトクラウド ASPIRE」の新サービスで、山後氏曰く「オンプレミスとパブリッククラウドのいいとこ取りをしたもの」である。本稿ではこのサービスが導入企業にどのような価値をもたらすのかを紹介していく。