約8割の組織がクラウドからオンプレへの回帰を経験。その理由は

 クラウド活用が1つの転換期を迎えつつある。単純な「クラウドファースト」ではなく、複数のクラウドサービスから最適なものをシステムの特性に合わせて選択する「マルチクラウド」、さらにはオンプレミスも組み合わせて連携させる「ハイブリッドクラウド」が増えているのだ。

 実はこのような「ハイブリッドクラウド化」は、世界的な流れでもある。2020年5月にESG Researchが実施した調査によれば、77%もの組織が「クラウドホスト型のワークロードをオンプレミスに戻したことがある」と回答している。

 日本企業のIT予算配分からも、この流れが加速している。IDCが2020年10月に実施した国内クラウド需要調査において、2年後のIT予算の配分が「パブリッククラウド」「オンプレミス」「ハイブリッドクラウド」で見事に三分されているのである。今後はハイブリッドクラウドへの流れがさらに加速してくことになるだろう。

 実際にハイブリッドクラウド化を成功させている国内事例も、続々と登場している。中にはグループ全体を支えるハイブリッドクラウド基盤を確立し、その統合管理を実現。これによって品質向上・業務改善のための自動化を図るケースもある。

 とはいえ、ハイブリッドクラウド化の実現には様々な懸念があるのも事実だ。運用のさらなる複雑化やガバナンス、セキュリティ、さらにはコストの平準化やデータのバックアップ・保護などはその代表例だ。

 以下では、ハイブリッドクラウドを導入する際の考慮点や、最近注目が高まっているコンテナ環境の構築、データバックアップなどについて、その解決策を考えてみたい。

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