サービス基盤の運用管理負荷が成長とともに大きな課題に

 成長企業が必ず直面する課題がある。IT運用負荷の増大だ。企業向けクラウドサービスで成長を遂げているIT企業のオロもそうした1社だ。同社は1999年1月創業のITソリューションプロバイダー。クラウドソリューション事業とデジタルトランスフォーメーション事業の2つを柱にビジネスを展開し、「世界に誇れる企業をつくる」という大目標の下、堅調に業績を推移させ、コロナ禍が発生・深刻化した2020年も連結で前年比4.3%増の52億4,000万円を売り上げている。

 クラウドソリューション事業の中核サービスはクラウドERP「ZAC」。年々ユーザーのすそ野を広げ、2020年時点で750社・20万ライセンスを超える導入実績を積み上げている。そうしたクラウドソリューション事業の成長に伴い、膨らみ始めたのがサービス基盤の運用管理負荷だった。

 同社が悩んでいたのが、クラウドサービスの基盤となる仮想環境の運用だ。特にハイパーバイザーやOSの更新と更新後の検証作業は毎月のように長時間の作業になっていた。運用作業の一環で実施するライブマイグレーション(仮想マシンのホストサーバー間での移動)に失敗することが時々あり、処理が正しく実行されているかを見るために担当者が張り付く必要もあった。また、基盤の拡張性にも課題があった。物理サーバーを1ノード追加するのに3カ月はかかっていたのだ。

 同社のクラウドソリューション事業部 製品開発グループ インフラチームのチーム長、小林樹津生氏は「当社のクラウドサービスを支える基盤はサーバーとスイッチ、ストレージから成る3ティアの構造を成し、サービスが成長するにつれて異なるハードウェアが数多く導入され、運用管理に相応の手間がかかるようになっていました。ゆえに、クラウドソリューション事業の成長に資する、運用管理性と拡張性に優れた新しい基盤への移行が求められていました」と話す。

 そこで同社はITインフラの刷新を決断。課題を解決するすべとして採用したのが、デル・テクノロジーズのハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)「Dell EMC VxRail」だ。「Dell EMC VxRail」の導入により、クラウドサービス基盤の運用管理負荷の大幅な低減、リソースの柔軟な拡張を可能にする環境が整えられたという。

 次ページからは同社の事例を詳しくひも解いていこう。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。