エンタープライズ向けLinuxとして採用が進むRHEL

 レガシーシステムからオープンソースソフトウエア(OSS)への移行の動きが加速している。そもそもレガシーシステムの大きな問題は、管理や維持にコストがかさむことだ。またレガシーシステムで使われる言語に詳しい技術者が高齢化しており、新規確保が難しくなっていることも要因だ。IT投資を柔軟に増加できない状況のもと、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するには、こうしたレガシーシステムの問題を解決することが極めて重要になっている。

 とはいえ、アプリケーションまで含めてOSS化するのは簡単ではない。なぜなら現在のレガシーシステムは、過去幾度ものレガシー移行プロジェクトを経て生き残った“猛者”だからだ。そこで現在、多くの日本企業が検討しているのが、既存アプリケーションを極力そのままLinuxへと載せ替える方法である。例えば、UNIX上で稼働していたCOBOLアプリケーションを、そのままLinux化したいと考える企業は少なくない。

 移行先の主流になっているのが、レッドハットの「Red Hat Enterprise Linux」(以下、RHEL)である。エンタープライズ向けのLinuxディストリビューションとして、機能や品質、サポートなどが強化されている。RHELを利用すれば、止められない業務を担うレガシーシステムもオープン化できる。サブスクリプション型で提供されており、財務的な導入ハードルが低いことも魅力といえるだろう。

 今回は、UNIXからRHELへのアプリケーション載せ替えを軸に、スムーズな移行のプロセスを考えたい。その際は、大きく4つの技術課題を解決することが、効果を引き出すカギになる。詳細を次ページ以降で紹介する。

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