DX実現のために、現在のIT資産を捨て、すべてを新しいものに作り変えるというのは現実的ではない。今までに多大な投資もしているだろう。複雑化したシステムを、いかに拡張性を担保しながら迅速に統合させるかが、DXを成功させるうえで大きなポイントになる。そうした意味で、API主導型の統合プラットフォーム構築のソリューションを提供するMuleSoftは、DXを進めるうえで大きな役割を果たす。本記事では、MuleSoftが発表した「デジタルトランスフォーメーションを実現させる7つのトレンド 2022年版」から、DXを成功させた先進企業が既に実践している成功要因を中心に紹介する。
■トレンド①:コンポーザブル・ビジネスの成熟化
コンポーザブル・ビジネスとは、ビジネスモデルを複数の要素に分解し、その時々の要請に合わせて、素早く構成し直すというものだ。コンポーザブル・ビジネスを実践していくには、システムインフラもコンポーザブル(組み立て可能)でなければならない。
コンポーザブル・ビジネスは組織全体が実践するものだが、その多くは、個々の従業員が顧客のニーズに合わせて従来のビジネスモデルを分解し、再構築することで進められる。そのためには多様なアプリケーションの活用の自由度を高めなければならない。APIによって組織のデータとデジタル機能を「組み立てブロック」に変換し、再利用できるコンポーザブル型のインフラにすることで、従業員が独自のソリューションを構築できるようになる。
2022年には「リアルタイム同期のデータ・エクスチェンジ」がより重要になり、イベントドリブン型APIが求められてくるだろう。これまで、多くの業務システムやデータを連携させるために多くの時間を要していたものが、イベントドリブン型APIによるコンポーザブルなインフラでは迅速に実現できるようになる。
