夜間・休日のトラブル対応…避けられないオンプレミスの運用課題

 名古屋市に本社を置くピーディーアールは、歯科医院や歯科技工所向けに、歯科医療器具や歯科材料の製造・輸入、販売を手がける企業だ。クラウド上で稼働しているECサイトと連携が必要な基幹システムはオンプレミス環境で稼働しており、そこには3つの課題があったと同社システム課チーフの長谷川竜一氏は振り返る。

 「自社で保守を行っていたため、24時間365日の監視も私たちの仕事でした」

 オンプレミスでは避けては通れないこの課題を少しでも解消するため、勤務時間中は「サーバールームに常駐していました」という長谷川氏だが、夜間や休日でも、トラブルが発生すればすぐに駆けつけなければならないというプレッシャーを感じながら業務に当たっていた。

 「リモートメンテナンスが可能な環境にはしてあったのですが、電源を切る、再起動するといった作業は、やはり現地で行う必要がありました」

 過去には停電を経験しているという。原因はブレーカーの動作不良だった。

 「サーバーに電力が供給されていない状況に陥ったことがありました。基幹システムのサーバーそのもののトラブルであればベンダーさんに連絡し、対応していただくのですが、そのほかのトラブル、また、サーバーを含めて基幹システム以外のトラブルであれば私たちが対応する必要があります。まずはその切り分けをこちらでしなくてはなりません。ところが、完全にブレーカーが落ち切っていなかったため、どこに問題があるのかが分からず、復旧まで半日近くかかりました」

 この間は、本来はECサイトで受け付けられる受注もコールセンターの対応となり、手書きのメモでの対応を余儀なくされた。

 ほかにも、自前での保守管理には、適切なタイミングでのセキュリティのアップデートが難しいという課題がある。

 「アップデート作業そのものも追いつかないですし、そもそもどのアップデートを優先すべきかの判断にも頭を悩ませていました」

 さらには、日々の運用に課題を抱えるだけでなく、ビジネスに影響するようなもしもへの備えが十分でないことにも不安があったという。

リニューアル前はピーディーアールの本社内に基幹システムのサーバーを置いており、その運用・管理を社員が行っていた。夜間対応を迫られたこともあったという。
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リニューアル前はピーディーアールの本社内に基幹システムのサーバーを置いており、その運用・管理を社員が行っていた。夜間対応を迫られたこともあったという。

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