レガシーな基幹系システムではビジネスを支え切れない

 企業システムの中でも、長期間使われるものの代表格といえる基幹系システム。文字どおり、その企業のコア業務を支えるシステムであるだけに、容易に取り換えることはできず、運用開始から20年以上が経つ仕組みを使い続ける日本企業も少なくない。

 また当然、運用に当たっては障害発生のリスクを極小化することが求められる。そのため、運用を担うIT部門にとっては、どうしても現状維持のベクトルが強く働いてしまう。このことも利用が長期化する一因といえるだろう。

 しかし、このようなレガシーシステムは多くの問題を内包している。特にスクラッチ開発した基盤上で幾度もの機能強化を行ってきたシステムや、独自のカスタマイズ/アドオンを追加したERPなどは肥大化が進み、資産を維持するためには多大な保守・運用コストが必要になる。

 また、それらの仕組みでは往々にして、過去のシステム改修や更改の履歴がブラックボックス化している。当時を知るエンジニアは既に退職していたり、ドキュメントが存在していなかったりするからだ。

 さらに、ベースとなる技術が陳腐化していると、先進のデジタル技術を実装することも困難だ。このようなシステムで、デジタル時代のビジネスを支えることができるのか——。この課題を前に、レガシーな基幹系システムの再構築に挑んだのがゲーム/エンターテインメント業界大手のタイトーである。「次の10年を支える経営基盤」をつくるため、同社が選んだ環境と具体的なアプローチを紹介しよう。

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