いまだに紙による業務が多い流通・小売業

 「人がやらなくてもいい仕事」や「システムに任せた方が効率が良い仕事」を手作業からデジタルに置き換える動きが、着実に進んでいる。だが、業種や業務ごとに見ると、デジタル化の進捗には大きな差があるようだ。

 業界特有の商習慣が根強く残り、デジタル化の推進にハードルがある一例として、流通・小売業の受発注業務がある。

 「例えば商品の受領では、いまだに紙の納品伝票を受け取り、書かれている数量と実際に納められた商品の数量を照らし合わせて、手書きで記録するといった作業が行われています。最終的には、各店舗から集まった記録を基幹システムに手入力するというアナログ作業が発生するなど、プロセスの要所ごとにいくつものムダが発生しています」と語るのは、キヤノンITソリューションズ デジタルビジネス統括本部 デジタルビジネス企画部 企画第一課の山野雄也氏である。

キヤノンITソリューションズ<br>デジタルビジネス統括本部<br>デジタルビジネス営業本部<br>デジタルビジネス企画部 企画第一課<br>山野雄也 氏
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山野雄也 氏

 伝票入力には相応の経験とスキルが要求されるが、そうした能力を持つ人材が不足しているのも大きな課題だ。経験が乏しいと処理に時間がかかり、誤入力も多くなる。

 山野氏は、「伝票に書かれた内容を自動入力(デジタルデータ化)するAI OCRなどのソリューションを導入すれば、足りない人手が補えるだけでなく、業務効率化やビジネスの意思決定におけるデータ活用も進むはずです。残念ながらそうしたデジタル投資を実現できている流通・小売業はそれほど多くありません」と話す。

 薄利多売の競争を余儀なくされている流通・小売業には、デジタル化のための十分な投資余力がない企業も少なくない。その傾向は、中堅・中小の流通・小売業ほど顕著だという。

 そこでキヤノンITソリューションズが提案するのは、業務プロセス全体におけるムダな作業を洗い出し、ピンポイントでデジタル化を図るという解決策である。

 具体的にはどのようなソリューションなのか、次のページで詳しく解説しよう。

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