世の中のデジタル化が進む一方で、DXに取り組む企業が頭を悩ませる問題がある。その中で特に深刻なのが、蓄積されてゆくデータが爆発的に増え続けることにより起きる、データ管理コストの増大だ。リソースの最適配分を妨げ、DXの推進そのものを阻害しかねないこの問題。解決策を探るべく、鼎談が実施された。協業により新たなデータ蓄積基盤を提供するNTTコミュニケーションズ、ニュータニックス・ジャパン、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のキーマンたちが語った注目の内容を紹介する。
まずはデータ蓄積・活用において、多くの企業がどのような課題に直面しているのか。改めて見解を聞かせてください。
NTTコミュニケーションズ 光本氏 企業が保有するデータは確実に増え続けています。もちろんデータが増えること自体は、問題ではありません。ただそれに合わせてデータの蓄積や管理に対する費用が膨らみ、予算を圧迫していることが問題なのです。データが増えればそれを格納するハードウエアはもちろん、ラックなどファシリティーの調達費用が追加で必要になります。そしてIT資産が増えれば、当然運用・管理工数も増える。そうなると、資金も人手も余裕がなくなり、肝心なDXの推進にリソースを割けないという状況に陥りかねません。
ニュータニックス・ジャパン 小林氏 データの蓄積は進んでいるものの、「蓄積したデータをどう利活用すればよいか分からない」という声もよく聞きますね。
光本氏 蓄積されるデータを大別すると、頻繁に利用される“ホットデータ”と、ほとんど利用されない“コールドデータ”に分けられます。その比率は2:8とか、1:9といわれるように、コールドデータが圧倒的に多いのが現実。そう考えると、ホットデータとコールドデータは分けて蓄積した方が、運用効率がよいのはいうまでもないでしょう。ならば、どうするか。ストレージの階層化(ティアリング)を行えばよいのです。ただし従来のように同じストレージ内でホットデータとコールドデータをディスクタイプでティアリングする構成では、増え続けるデータ量に対応できないと考えます。
では、どうすればよいのでしょうか?