台帳記載の固定資産は本当に現場にあるのか、稼働しているのか

 固定資産の管理には面倒な作業が付きまとう。人手に頼っている部分が多いからだ。Excelや紙ベースの固定資産台帳を使って現場の管理を行っている企業はまだ多く、管理プロセス全体をシステム化しているケースは上場企業の中でも少数にとどまっている。

 特に、海外拠点の多いグローバル企業では、非効率な管理を見直したいと感じている経理部門は多いはずだ。最も手間がかかるのは、現地での棚卸だろう。それぞれの固定資産の存在および稼働・非稼働の確認は、会計の信頼性確保のために必須の業務だ。上場企業であれば、監査項目にも含まれている。

 そこで、海外に多くの拠点や工場を展開している企業なら、本社から経理担当者が出張してチェックすることになる。数日の出張期間中にすべての固定資産を確認するのは困難だ。あらかじめ固定資産台帳を現場担当者に送り、「本当にそこにあるのか、動いているのかをチェックしてください」と依頼し、出張時には重要なものや気になったものだけを目視で確認するといった運用にならざるをえない。

 一方で、「自分の本来業務ではない」と感じる現場担当者は多く、細かな確認がなされないケースもある。加えて、人手頼みではどうしてもヌケ・モレが発生してしまう。相当の時間と労力を使っているはずだが、固定資産管理の質に自信を持っている経理部門は多いとはいえないだろう。

 昨今話題になっているDXは、実は固定資産管理に関する課題の解決にも役立つ。3段階のスモールステップを踏むことで、固定資産管理の効率化・高度化を実現する。次ページでは、3つのステップを詳しく解説していく。

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