さまざまなビジネス領域で本格的な活用が始まった人工知能(AI)。だが、企業がAIを導入して効果的に活用するには、運用負荷やコスト負担など解決すべき課題も多い。そんな課題を解決し、AI/機械学習技術の導入・運用を容易にする新たなソリューションが登場した。AIの世界にイノベーションをもたらすと言われるこのソリューションは、いったいどのようなものなのか――。

 第3次AIブームと呼ばれる時代に突入して十数年、AI/機械学習技術は大きな発展を遂げ、業種業界を問わず、さまざまな業務の現場で使われるようになった。最近はデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する手段として、AI/機械学習を使ったデータの分析・活用に取り組む企業も少なくない。それに伴ってAI/機械学習市場は拡大の一途をたどっており、例えば調査会社IDC Japanが2022年5月に報道発表した「国内AIシステム市場予測」では、2021年の前年比成長率が26.3%、2022年の成長率が29.0%に達すると予測している。

日本ヒューレット・パッカード合同会社<br>プリセールス統括本部 コンピュート技術部<br>ITスペシャリスト<br>木村 拓 氏
日本ヒューレット・パッカード合同会社
プリセールス統括本部 コンピュート技術部
ITスペシャリスト
木村 拓 氏

 とはいえ、AI/機械学習技術の導入・運用は決して容易なことではない。実用化に耐え得るAIモデルを開発する難しさ、機械学習を繰り返し実施する運用の難しさは、自社でのAI活用をめざす企業を悩ませている。学術的に有益なモデルが次々と開発・公開され、だれでも使える環境が徐々に整いつつあるものの、実際に自社のビジネス領域に適用するには、まだ高い壁が立ちはだかっている。

 さらに企業を悩ませているのが、AIモデルの精度を高めるために必要な大量の機械学習用データを収集しなければならないことだ。多くの企業はさまざまなシステムや場所に散在する大量のデータを収集して機械学習に使用しているが、法令/コンプライアンス/ITポリシー/セキュリティなどの諸々の規制をクリアしながらデータを収集するには、多大な手間とコストがかかるのだ。

日本ヒューレット・パッカード合同会社<br>HPC&AI/MCS事業統括<br>カテゴリーマネージャー<br>高橋 健 氏
日本ヒューレット・パッカード合同会社
HPC&AI/MCS事業統括
カテゴリーマネージャー
高橋 健 氏

 そうした課題を解決する新しいAIソリューションが登場した。ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE、日本ヒューレット・パッカード)の「HPE Swarm Learning」だ。従来とは一線を画す同ソリューションについて、HPEでAIビジネスを担当する木村 拓氏と高橋健氏に聞いた。

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