Excelでプロジェクト管理を行うことの問題は?

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて、現在の企業では大小様々なプロジェクトが立ち上がっている。プロジェクト成功に対する経営陣の大きな期待を背負っている担当者は多いだろう。

 そこでは、予算、人員、進捗状況などを適切に管理することが求められる。また、企業規模が大きくなるほどプロジェクトの数と規模が増大するため、各プロジェクトを横断的に管理する体制が必要になる。各プロジェクトを計画通りに進め、成果を最大化するには、プロジェクトの開始から完了まで一貫したガバナンスを利かせることが肝心だ。

 しかし、これを実現できている企業は多くない。大きな要因として、プロジェクトごとの進捗やコストをExcelなどの汎用ツールで管理していることが挙げられる。

 Excelの場合、自由度が高いあまりに、プロジェクトごとに独自の流儀が生まれて、ファイルの体裁や扱う情報粒度がプロジェクト間でばらばらになりがちだ。プロジェクト管理ルールを明確化して徹底しない限り、これを回避することは難しいだろう。その結果、上層部へのレポーティングに当たっては、全体を横串にして見るためのデータを用意し直す必要性が生じ、多くの手間と時間がかかっている。これは単に非効率であるだけでなく、会社にとってより深刻なリスクとなっている。各プロジェクトで起こっている問題や潜在リスクを早期に発見できなければ、対応が後手に回って多くの損失を生むことになるからだ。

 このような従来型のプロジェクト管理の課題と向き合い、解決に挑んだのが、ゼロエミッション火力発電と再生可能エネルギーを柱とする世界最大級の発電会社、JERAである。同社の取り組みをひも解くことで、デジタル時代のプロジェクト管理の“最適解”を探る。

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