オンプレミス回帰の「過ち」を追従してはならない
多くの企業がDXを目指す中で、「ITインフラをどう構成するか」は避けて通れないテーマだ。現在改めて注目されているのが、クラウドかオンプレミスかというテーマである。二者択一ではない。どのシステムをクラウドに、どのシステムをオンプレミスに置くかという見極めの問題だ。
急速なクラウドシフトを進めた欧米企業の中には、クラウド移行したシステムの一部をオンプレミスに戻す動きが見られる。せっかくクラウドに移行したのに数年後に再びオンプレミスに戻すとすれば、これほどムダなことはない。逆にいえば、少なからぬコストをかけてでも、「オンプレミス回帰」の必要性があったということだ。
もっとも、クラウド化のスピードが欧米ほど速くない日本では、こうしたケースはまだそれほど見られない。欧米の事例から学んでムダを省き、DXに向けたインフラ整備をスピードアップすることも可能だろう。
特に、近年はデータの重要性が増している。データを活用しやすい場所、データ連携のしやすい場所にストレージを置くことが重要だ。ただ、「データをどこからでも活用するためには、クラウドが最適」と考える向きもあるかもしれない。そういうケースもあるのは確かだが、現在ではオンプレミスでも同レベルの利便性を実現することができる。
データ収集・活用、さらにはDXを支えるストレージの最適解について、日経BP総合研究所 イノベーションICTラボ 所長の大和田 尚孝がレノボ・エンタープライズ・ソリューションズのジョン・ロボトム社長に聞いた。