投資の効果測定・評価は十分に行われているか?
年度が4月スタートの企業の多くでは、通常、秋から年末年始にかけて来年度予算の策定が行われる。いくつもの難しい投資判断を迫られ、悩んでいる経営者も少なくないはずだ。あるいは、この機会に数年前の投資を振り返り、自らの判断が正しかったかどうか、改めて自問している経営者もいるだろう。
言うまでもなく、投資効果の評価は極めて重要だ。しかし、多くの企業は定性的な評価にとどまっており、定量的な評価を全社レベルで行っているところは多いとはいえない。投資を事後的に評価するための十分な体制がなければ、結果としてムダな投資が発生することもある。
投資の効果測定・評価の精度が高まれば、効果の低かった投資について「どこに問題があったのか」を考えるきっかけになる。さらに深掘りして、問題の所在を特定することもできるだろう。逆に効果が高かった投資については、さらなる効果を出すための分析が可能になる。いずれにしても、次の投資判断の助けになる。こうした戦略的な投資サイクルを確立すれば、ビジネスの持続的な成長にもつながる。
では、投資効果を測定するためのアプローチとはどのようなものだろう。カギを握るのは、投資の結果としての店舗や設備などが計上されている固定資産管理システムである。固定資産管理システムをベースに、周辺システムとの連携などにより、投資効果を高精度で測定する仕組みを構築することができる。
次ページでは、固定資産管理の効率化・高度化、そして投資効果測定の精度向上に向けた具体的なアプローチについて詳述する。