IT部門を立ち上げと同時にファイルサーバーをクラウドに移行 成功のポイントは?

 日常業務で発生する多様なファイル/データを管理するため、長年にわたり使われてきたファイルサーバー。その運用が企業・組織の大きな負荷になりつつある。各種ドキュメントの電子化が進んだことで、組織内のデータ量が急増。ストレージの容量がすぐ不足するようになり、短いサイクルでの増設が必要になっているからだ。

 これはあらゆる規模の企業に共通の課題だが、専任のIT部門がない、あるいは存在しても常に膨大な業務を抱えている中堅・中小企業にとって、よりクリティカルな問題といえるだろう。

 この状況においても、まず着手できるのが、ファイルサーバーのクラウド移行だ。そもそもオンプレミスのファイルサーバーには、ハードウエアの故障や地震、水害などによるデータ消失のリスクがつきまとう。リスクを低減するには遠隔バックアップが有効だが、それには追加のコストと工数がかかる。クラウドならこのような問題を簡単に解決できる。

 また現在は、テレワークが重要な働き方の選択肢になっている。社外からのアクセス性においても、クラウドに軍配が上がることは間違いない。加えて、社外からオンプレミスのファイルサーバーにアクセスする場合、VPN経由で接続することが一般的だが、近年はVPN機器の脆弱性を狙ったサイバー攻撃が多発。管理が行き届かなければ、セキュリティーリスクを高めてしまう危険性もあるのだ。

 これらの点を評価し、既に多くの中堅・中小企業がファイルサーバーのクラウド移行に着手している。今回は、2つの企業のユースケースを基に、その具体的な進め方や効果を紹介しよう。

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