都市部以外からも、クラウド活用で躍進する企業が登場
あらゆる企業のミッションとなったDX。政府も国を挙げたデジタル化に本腰を入れている。一方、都市部以外でビジネスを展開する企業の中には、「DXはまだ先の話だ」と考えている企業も少なからず存在する。特に、長く地域に根付き、その地域の顧客に向けてビジネスを展開してきた企業ほど、そのような感覚を持つ企業が多いのではないだろうか。
確かに一昔前ならサーバー、ネットワーク機器などの最新のIT製品を取り寄せ、システムを構築するには多くの時間が必要だったかもしれない。しかし現在は、クラウドを積極的に活用することで、事業エリアに関係なく、誰でも最新テクノロジーの効果をすぐ享受できる。
むしろ地方には、都市部の企業にはない強みを持つ企業が多くある。観光資源や特産品、気候、人材など、地場の強みを生かしたDXを加速できれば、大きな競争優位性を獲得することができるだろう。やがてはそれが取引先や顧客企業、サービス利用者である一般消費者によい影響を及ぼし、地域全体の活性化につながっていく。
折しも2020年以降のコロナ禍では、リモートワークが広く市民権を得た。優秀なITエンジニアの働く場所の選択肢が広がり、地方には様々な可能性が広がっている。そう言って差し支えないだろう。
今回は青森県、愛知県、鹿児島県の3つの企業・組織の事例を基に、地方ならではのDXの在り方とその効果を紹介する。