大量の重要業務データをいかにして守るか
先進諸国からやや立ち遅れていた日本でも、ようやくデジタル・トランスフォーメーション(DX)に取り組む動きが進みつつある。その立役者となるのが、企業内に蓄積されている様々な「データ」だ。大量の業務データを効果的に分析・利活用することで、市場での競争優位性を勝ち取ることが可能になる。
もっとも、分析業務においては、画像や文書、ログなどの非構造データを大量に取り扱う。通常のストレージシステムではすぐに容量が一杯になってしまい、データの保存・管理に頭を悩ませることとなる。そこで検討したいのが、大容量ファイルサーバーの活用だ。日々増え続ける大量の業務データを余裕で受け止められる環境を整えれば、データ分析から新たな知見や洞察を引き出す取り組みもより加速させることができる。
また、ここでもう1つ押さえておきたいのが、ランサムウエアをはじめとするサイバー攻撃や大規模自然災害などへの対応だ。データ利活用の観点からいえば、必要な業務データが一カ所に集まっていることは非常に有用だ。しかしその反面、そこに何らかの被害が生じた際には、ビジネスに及ぼす影響も甚大なものとなってしまう。
それだけに、大容量ファイルサーバーを選ぶ際には、「サイバーレジリエンス」に配慮したソリューションが用意されているかも十分に吟味しておきたい。重要業務データがきちんと保護されることはもちろん重要だが、復旧までに長い時間がかかるようでは、その間ビジネスが止まってしまう。高性能・高信頼性と安全性、それに優れた回復力(レジリエンス)を兼ね備えた大容量ファイルサーバー環境を実現することが、DX時代のビジネスに求められているのだ。
次ページ以降では、このようなニーズに応えられる先進ファイルサーバー環境を実現するポイントを解説したい。