IT運用を「人手でどうにかする」発想は捨てるべき

 IT部門の業務負荷が増え続けている。大きな要因が、DXの推進に伴うシステム環境の多様化だ。新たなビジネスやサービスを創出するためには、データ駆動型の迅速な意思決定と施策の推進が不可欠である。多種多様なアプリケーションを適材適所で活用することが求められるが、社内ヘルプデスク業務も含めたそれらの運用管理負荷が、日増しに増大しているのである。

 加えて、現場の定型業務をこれまで通り支えることも大切だ。実際、既存システムの運用管理や更新、セキュリティー対策など、目の前の業務で手一杯というIT部門は少なくないだろう。経営トップからは「年30%のコストダウンを」といった厳命が下っており、徹底的な業務効率化も並行して進める必要がある。このように、“絞り切った雑巾”の状態にあるIT部門が、新たな価値を生むためのデジタル活用にリソースを割くのは、ほぼ不可能といっていいだろう。

 とはいえ、これからの企業経営のカギを握るのもIT部門である。この状況を脱却し、IT部門の力を組織の強みに変えるには、IT運用の在り方を抜本的に見直す必要がある。ポイントは「人手でどうにかする」発想を捨てることだ。IT運用の自動化によってオペレーションレスの世界を実現する「NoOps」が、重要なキーワードとして浮上している。

 今回は、その実現方法と具体的なステップについて考えてみよう。

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