成果を出すノーコードツールをどう選ぶか
IT人材不足が深刻化している。募集をかけても人材が集まらず、DXどころか、それ以外のシステム開発もままならない企業も少なくない。
そこで注目されているのがノーコードツールだ。ノーコードツールとは、コードを記述することなく、システムやアプリ開発が可能なツールおよびソリューションを指す。その最大のメリットは、エンジニアのようなスキルを持たない非IT人材でもシステム開発に携われるようになるため、短期間・低コストでシステムやアプリを開発できる点だ。
こうした特長が注目され、ノーコードツールは近年、官公庁や金融、製造、流通など、様々な業界・業種で活用が加速している。一部門だけでなく、全社展開する企業も増えてきた。「全従業員が開発者」を目指すLIXILはその好例だ。同社は全社展開から1年足らずで約4400人の従業員が自主的にアプリ開発に挑戦し、約2万個の業務アプリケーションを生み出している。全社展開を行うことができれば、特定のIT人材に頼らずに、人手に頼っていた業務が次々とデジタル化され、さらなる生産性向上や業務効率化、コスト削減が可能になるだろう。
しかしその実現に向けては、いくつかのポイントを押さえる必要がある。実際、「効果が見えない中で、大きな予算はかけられない」「多大な教育コストがかかるのではないか」といった懸念から、ノーコード開発の全社展開を考慮していない、あるいは諦めている企業も少なくない。現実問題として「どこから手を付ければよいか分からない」というケースもあるだろう。
こうした課題を払拭し、全社展開に結び付けるにはどうすればよいのか。次ページ以降では、ノーコード開発の「全社展開」を成功させる5つのポイントについて考えてみたい。