累計1万8500社が導入する世界トップシェアのHCI

 ストレージを仮想化し共有ストレージやSANスイッチを不要にしたことで、優れたコストパフォーマンスを発揮するHCI。仮想環境全体をシンプルに構成することで運用管理を容易にでき、ストレージやハードウエアとの互換性を保ちつつ無停止かつ自動のバージョンアップグレードが可能な点も、大きなメリットになっている。そのため近年では、従来の3ティア(物理サーバー/SANスイッチ/共有ストレージ)で構成される仮想環境ではなく、HCIを採用する企業や組織も増えている。

 この分野において世界シェアNo.1なのが「Dell VxRail」(以下、VxRail)だ。VxRailは、ヴイエムウェアとデル・テクノロジーズが共同で設計・開発する、HCIアプライアンス。ヴイエムウェアの仮想化基盤を活用したHCIはほかのメーカーからもリリースされているが、設計・開発段階から協業しているのは、VxRailをおいてほかにない。前身である「EVO:RAIL」から数えれば、既に9年におよぶ。ユーザー企業/組織の数も多く、VxRailとして最初にリリースされた2016年からの累計で世界1万8500社が導入しているという。

※ IDC Worldwide Quarterly Converged Systems Tracker CY22Q4 – HCI売上額シェアにおいて

 その最新版である「VxRail 8.0」が2023年1月にリリースされた。VxRail 8.0リリースの背景にあるのは、その仮想化基盤であるVMware vSphere(以下、vSphere)とVMware vSAN(以下、vSAN)のメジャーアップデートが、2022年9月に発表されたことである。これらが「バージョン8」になったことを受け、ハードウエアと一体となった検証が行われた結果、今回のVxRail 8.0の発表に至ったというわけだ。

 それでは vSphereとvSANは、バージョン8になってどう進化したのか。そしてそれをVxRail 8.0で活用することの具体的なメリットは何なのか。両社の技術者に話を聞きながらひも解いていきたい。

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