新型コロナウイルスは、わずか3年で従来の常識を変えてしまった。遅々として進まなかったリモートワークがあまねく浸透し、場所を選ばない働き方が定着したからだ。落ち着きを見せた2022年ごろからは、在宅やサテライトオフィスと出社を組み合わせたハイブリッドワークが普及。今後はこのスタイルが主流になると予想されている。
新たな働き方は、生産性向上と業務効率化をもたらした。働く場所を自由に選べるため、満足度が高く、従業員エンゲージメントの向上にも資する。そのため、ハイブリッドワークを前提に、次世代を見据えた働き方改革を推し進めるのが理想だ。
ただし、ハイブリッドワークにも課題がある。とりわけ、在宅などリモートの参加者と、出社した参加者が混在するハイブリッド会議では、リモート参加者が社内会議室にいる参加者の表情を読み取れず、議論に“置いてけぼり”になるシーンが多発している。発言のタイミングをうまくつかめず、消化不良を感じる例も少なくないようだ。発言機会の損失によって活発なアイデア交換が滞ると、事業成長の芽を摘んでしまいかねない。一刻も早くハイブリッド環境が抱える「モヤモヤ感」を解消し、円滑なコミュニケーションインフラを整える必要がある。
マウス、キーボードなどPC周辺機器のトップメーカーとして有名なロジクールは、トータルパッケージとして(Web会議など)法人ソリューションを強化している。
次ページ以降は、ロジクールの猪瀬小里江氏が2023年6月8日に「日経クロステックNEXT 関西 2023」で講演した、「新しい仕事のロジック~未来の働き方に向け企業が今取り組むべきこと~」の基に構成した。ソリューションを採用した日本企業2社の事例にも言及している。 企業に求められるワークスタイル環境のあり方、そしてハイブリッドワークを加速する最先端テクノロジーがもたらす効果を見ていこう。