■日本で広がる“ローカルブレイクアウト”

 新型コロナウイルス感染症の影響によってテレワークを中心とした働き方にシフトするなか、あらゆる場所から業務基盤にアクセスしやすいクラウドアプリケーションの活用が増えている。そこで、以前に比べて急増したインターネットトラフィックへ対応すべく、これまで閉域環境で構成されていた企業のWAN環境に大きな変革が求められている。

 なかでも、インターネットトラフィックのパフォーマンスを改善するための仕組みとして注目されているのが、データセンターを経由せず各拠点から直接クラウドアプリケーションにアクセスさせるローカルブレイクアウトだ。

■ローカルブレイクアウトに欠かせないSD-WAN

 ローカルブレイクアウトを行う場合、特定のSaaSアプリケーションに向けたパケットをゲートウェイ側で検知し、そのトラフィックをインターネット網へ自動的に振り分けていくことになる。このローカルブレイクアウトを実現するためのソリューションが、トラフィックの内容を判断したうえで、データセンターとの接続に利用する閉域網とインターネット網を柔軟に切り替えることが可能になるSD-WANだ。

 SD-WANは、もともとガートナーが提供したSASE(Secure Access Service Edge)と呼ばれるフレームワークに含まれるなど、セキュリティの観点からも注目されているソリューションの1つ。何も信用しないという“ゼロトラスト”に向けた環境づくりに欠かせないSASEフレームワークを実現するためには、クラウドセキュリティと連携するSD-WANも欠かせない要素の1つとなっている。

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