劇的にビジネス環境が変化する製造業の次の一手とは

 急速に進む技術革新と、これに伴う市場ニーズの変化に直面している現在の製造業。競争力を維持し続けるには、変化に追従し、自社の製品やサービスをスピーディーに変革していかなければならない。その中核を担うのが、設計・開発部門だ。設計・開発部門は製品やサービスの品質や革新性を左右する重要な役割を担っており、その挑戦を加速していくには、設計・開発環境も常にアップデートし続けることが肝要となる。

 とはいえ、そのために莫大な投資ができる製造業は決して多くない。2023年版ものづくり白書でも、原材料やエネルギー価格高騰に伴う生産コスト削減・適正な価格転嫁の重要性が指摘されており、大きく市場が変化する中、潤沢な投資を行うことは容易ではないからだ。

 課題はそれだけではない。人材不足も大きな課題となっている。これに関しては「現場の熟練工」の問題がクローズアップされることも多いが、実は設計者の高齢化や採用難も大きな問題になっている。働き方改革を推進し、若手設計者が長く働きたいと思える環境を整備しなければならない。さらにもう1つが、サステナビリティへの要求も高くなっている点だ。製品の製造・流通過程はもちろんのこと、設計・開発環境も地球環境に配慮したものにする必要がある。

 このように現在の設計・開発環境は、多様な課題に対処する必要がある。これら全ての課題を解決するには、いったいどうすればいいのだろうか。

 その参考になるのが、ジャパンディスプレイ(JDI)の取り組みである。以前はオンプレミス(データセンター)で動いていた設計CAD環境を全てクラウド化し、CAE環境のクラウド移行を検討することで、ここで挙げたような課題に対応しているのだ。どのように設計環境のクラウド化を成功させたのか。そしてどのような効果をあげているのか。 キーパーソンたちに話を聞いた。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。