複雑化する開発プロセス。多くの製造業が目指すMBSEの実践
AI(人工知能)やセンサーを駆使して自動制御を可能にするなど、製品のさらなる高度化を図る。IoT(Internet of Things)を活用してリモートからの監視やメンテナンスサービスも併せて提供し、製品単体だけでなくソリューションとしての価値も提供する。
製造業のビジネスは、この数年で大きく様変わりしている。
この変化するニーズやビジネスに対応するために、多くの製造業がチャレンジしているのが「MBSE(Model-Based Systems Engineering)」の実践だ。冒頭で述べたような価値を実現するには、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、人、情報、技術、設備、サービスなど様々な要素を適切に扱っていく必要がある。その複雑な製品開発を、モデルに基づいたシステムズエンジニアリングによって実現しようと考えているわけだ。
しかし、チャレンジしたものの、扱う要素が多様かつ複雑すぎて検討しきれない、またそれを支援するはずのモデルも複雑になりすぎて使い勝手が悪い。その結果、メリットが体感できず、社内に定着しないなど、多くの企業が課題に直面し、MBSEの実践に向けた取り組みが頓挫しているという。
では、MBSEの実践と定着に成功した企業は、どのように課題をクリアしたのか。例えば、革新的なクレーンおよびリフティングソリューションで世界をリードするメーカーおよびプロバイダーであるPALFINGER社では、自動車業界からプロセス型製造業まで、幅広い企業のMBSEの実践を支えているツールを活用して、現場へのスムーズな定着を図ったという。以下では、その取り組みを紹介する。