サステナビリティを推進しながらビジネスでも成果を生むには

 近年、企業内でサステナビリティへの取り組みが重視されるようになってきた。その内容は多岐にわたるが、中でも重要なものの1つが温室効果ガスの削減だ。温室効果ガスによる地球温暖化は気象変動の大きな要因と指摘されており、生物多様性への脅威になるだけでなく、人類にとっては食糧難や生活可能な地域の減少など、様々な問題を引き起こす危険性がある。

 企業が利用するITの領域でも、温室効果ガス削減を目指した消費電力低減の取り組みが進んでいる。既に多くのクラウドベンダーやデータセンター事業者は、長期的な課題として消費電力低減に取り組んでおり、その効果も着々と見え始めている。

 しかし企業ITは、クラウドやデータセンター内にあるサーバーや通信機器だけで構成されているわけではない。今後はサーバー側と同様に、モバイルPCなどのクライアント側の取り組みも、重視されるようになるだろう。

 特に近年は、1人のユーザーが2、3台の端末を使うことも珍しくなくなっている。またAI機能がアプリケーションに搭載されるようになれば、クライアント側の処理量が多くなり、これも消費電力増大につながる可能性がある。

 サステナビリティへの取り組みというと、コスト増や生産性の低下など、ビジネス面でマイナスになることを懸念する読者も少なくないかもしれない。しかしクライアントPCにおけるサステナビリティへの取り組みを、ビジネス面でもプラスにする方法が存在する。

 その1つがOSのアップグレードだ。特に、現在もWindows 10を使い続けている企業にとっては、Windows 10のEOSを間近に控えた今こそ、真剣に考えるべきときだといえるだろう。そしてもう1つが、クライアントPCに内蔵されるCPUの選択だ。

 クライアントPCの調達を通じて、どのようにしてサステナビリティを推進しながらビジネス面でも成果を生んでいけばよいのか。次のページでは、その具体的なアプローチを紹介していく。

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