設計時間を大幅に短縮、多様な製品をすばやく製造
機械設計の業務を人工知能(AI)が支援するジェネレーティブデザインの活用が本格化している。設計者が目的の機能や性能、強度などの条件を入力すると、AIが最適な3D形状を生成してくれる。設計の試行錯誤を大きく減らし、生産性を飛躍的に向上させるツールとして需要が高まっている。あるユーザーは、「人間では思いつけない形状をAIが生み出し、要求性能と強度を見事にクリアできる場合も多い」と語る。
これに業務用の3Dプリンタを組み合わせ、設計から製品化までのリードタイムをさらに短縮する企業も増えている。金型や切削では造形できない形状を、3Dプリンタなら実現できる場合がある。
例えば、複数の部品で構成していたモジュールを、ジェネレーティブデザインで一体化し、3Dプリンタで造形する。部品点数を減らし、強度を維持したまま大幅な軽量化を実現できる。組み立て工程の負荷を軽減し、ユーザー使用時の故障の原因を減らし、メンテナンスのコストを削減できる。
エフ・アイ・ティは、産業用ロボットのエンドエフェクターや協働ロボット用のグリッパーの製造に、これを導入した。設計スピードを大幅に短縮し、ユーザーのニーズに合わせて多種多様な製品を低コストで生産している。
同社の事例を紹介し、ジェネレーティブデザインと3Dプリンタを組み合わせたものづくりの変革について、次ページで解説する。