世界のリテール関連企業が集結した「NRF 2024」
消費者のライフスタイルや価値観、嗜好の多様化が進む中、リテール(小売)業界におけるデジタル活用の重要性がかつてないほど高まっている。
今の時代、繁華街の一等地に店を構えて魅力的な商品を揃えても、それだけで買い物客が集まるとは限らない。重要なのは、個々の消費者のニーズを可視化し、パーソナライズしたCX(顧客体験)をオフライン/オンラインを通じて提供し続けることである。顧客との継続的なコミュニケーションを通じて、顧客エンゲージメントを高める。そのための仕組みをつくる上で不可欠なのがデジタルテクノロジーだ。
では、現在のリテール業界でどのようなテクノロジーが注目されているのか。
今年注目を集めたのは、やはり生成AIだ。そのほか、ここ数年の潮流としては3Dグラフィックスやホログラム、VR/ARなどのテクノロジーの活用も挙げられる。特徴的なのは、これまで机上のものだったアイデアが次々と実用レベルに達し、消費者の購買体験を大きく変えようとしている点である。グローバルで動き出したこの潮流は早晩、日本にも押し寄せてくるだろう。
このような、リテール業界の最新動向を紹介するイベントが、ニューヨークで毎年開催されているNRF(National Retail Foundation)である。
元々は米国内のイベントとしてスタートしたが、今や世界最⼤級の業界イベントに成長。2月に開催されたNRF 2024には4万人近い来場者が集まった。
また、NRFにはIT業界からも多くの企業が参加している。そこで本記事では、リテール業であるAmazonから生まれたクラウドサービスプロバイダー、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の出展内容を中心に、リテール業界の最新潮流を紹介する。

NRF 2024のAWSブース