データをいかに動かさず、インサイトを得るか
ビジネス成長を実現する上で、不可欠な取り組みとなったデータ活用。その効果を高める上では、いくつかのことを踏まえておく必要がある。
例えば、データの発生源が多様化していることはその1つだ。現在は、クラウドやオンプレミスで無数の業務システムが稼働しており、それぞれが重要なデータを保有している。また、在宅勤務が働き方の選択肢として定着した中では、社員の自宅もデータの発生源と位置付ける必要があるだろう。
また、支払いのキャッシュレス化の進展や、通販ユーザーの増加によって、世の中に流通するデータの総量が急増していることも認識しておく必要がある。分析によるインサイトをタイムリーに入手したければ、インフラにもそれなりのスペックが求められる。このように、常に最新の動向を把握しておくことが、効果的なデータ活用インフラを構築するための条件となるだろう。
中でも意識すべきなのは「データには重量がある」ということだ。例えば、防犯対策における画像データ分析は、解像度の高いデータをより多く使用することで、振る舞い検知などの精度を向上させやすくなる。だが、解像度が高いほどデータの容量は増えるため、これを別の場所で処理するとなると転送時間が掛かるために、タイムリーに利活用できなくなってしまうのだ。
つまり、これからの時代のデータ活用のポイントは、データを「なるべく動かさず」処理できるエッジ環境をどう構築するかにかかっているといえる。あらゆる場所で発生するデータを速やかに処理し、インサイトをビジネスに役立てる。そのために必要な仕組みとはどのようなものなのか。次ページで、専門家のアドバイスを基に考える。