現在の仮想化基盤はそのまま使い続けても大丈夫か

 オンプレミス環境の柔軟性を高める手段として、長年にわたって使い続けられてきた仮想化技術。ここ数年活用が広がっているクラウドサービスも、その基礎技術となっているのは仮想化であり、DX推進のためにオンプレミスからクラウドへシステムを移す際も、仮想化技術を活用していれば移行しやすい。

 その仮想化基盤として多くの企業がVMware by Broadcom(以下VMware)を使っているが、ここにきて、日本の企業ユーザーに不安が広がっている。VMwareがBroadcomの傘下に入ったことで、同社のビジネス戦略が大きく変化したからだ。

 その1つが製品ライセンスの大幅な変更である。VMwareのホームページに記載された情報によると、VMware永久ライセンスの販売、そのサポート&サブスクリプションの更新が2024年2月より終了し、すべてのVMwareソリューションのサブスクリプションライセンスへの移行完了が発表されたのだ。さらに、製品パッケージの変更や、チャネルパートナープログラムの変更なども、相次いで行われている。ユーザー企業によってはライセンスコストの影響を受ける可能性があり、チャネルパートナープログラムの変更も、SI経由での導入が多い日本企業にとっては大きな不安材料になっているようだ。

 もちろん、現在のIT資産を生かすために今後も利用を継続するという選択肢もある。その一方で、VMware環境からの移行を模索する動きも広がっているようだ。「今はまだ移行するつもりはない」という企業も、長期的なベンダーロックインを防止するため、次の仮想化環境をどう構築していくべきなのか、オルタナティブ(代替案)を準備しておくいい機会ともいえる。

 そこで次ページでは、VMwareの代替となる仮想化基盤を紹介し、その特徴や優位性、移行方法、事例などを解説していく。既にVMwareからの移行を検討している企業はもちろん、まだそこまで考えていない企業にとっても、参考になるはずだ。

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