電話やFAX、メールなどアナログ業務が横行する取引先とのやり取り

 コロナ禍を経て、多くの企業がデジタル化あるいはDXに取り組むようになった。しかし、なかなかデジタル化が進まない領域もある。その代表例ともいえるのが協力会社や委託先など取引先とのやり取りだ。

 実際、社外の関係先とのやり取りにはいまだにアナログな手段が横行しており、デジタル化の大きなハードルとなっている。さらには、このアナログ業務は様々なデメリットをもたらす。電話やFAX、メールなどで受けた受注データを担当者が社内のシステムに入力するだけでも、その業務負荷は相当なものとなるだろう。手間と時間がかかるだけではなく、データの誤入力によるトラブルも招きかねない。

 データの不整合も大きな問題だ。案件の進捗管理をパートナー企業と共同で行っている場合、Excelファイルをメールでやり取りしているうちに、どれが最新のデータなのか分からなくなって混乱することもあるはずだ。

 その解決策として、例えば受発注管理システムのような専用サービスを活用したり、自社に特有の業務内容に特化したオリジナルツールを開発したりする方法がある。しかし、それでは特定の業務にしか適用できない上、スクラッチ開発となるとかなりの開発期間とコストをかけなければならない(図1)。また、取引先との情報共有をクラウドストレージ等で行うケースもあるが、機密情報が含まれる場合、セキュリティーリスクの観点から懸念も残る。

図1●従来の手法との比較
図1●従来の手法との比較
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「開発期間」「セキュリティーリスク」「業務の関連性」「拡張性」のいずれの領域においても、ノーコードツール活用の優位性がうかがわれる

 そこで注目したいのが、近年多数の企業が採り入れるようになったノーコード開発だ。そのメリットは、プログラミングの知識やスキルを必要とせず、現場の担当者が個別の要件に即した業務システムを内製できる点にある。これによって社内と社外をまたがる業務を低コストかつセキュアに構築できるとしたら、これほど便利なことはないはずだ。

 具体的にどう構築すればよいのだろうか。次ページから、ノーコード開発を使った具体的な方法と期待される導入効果について紹介したい。

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