AI活用による消費電力の増加が無視できないものに

 AI(人工知能)への関心が爆発的に高まっている。実際に業務システムやサービスにAIを実装する企業が急増。生成AIの急速な普及もあって、利用企業は拡大する一方だ。

 AIを活用する際問題となるのが、システム環境である。AIの活用にはビッグデータの分析が欠かせない上、そもそもAIの演算は一般的な処理に比べ複雑なため、高性能なコンピューターリソースがますます必要となる。

 一方で日本は2050年までにカーボンニュートラルを目指すとしており、企業にも環境対応が求められている。投資家の視線も厳しい。AIの活用で効率化が実現する一方で、その消費電力の増加は無視できないものとなりつつある。特に生成AIの消費電力は激増。IEA(国際エネルギー機関)が2024年1月に発表したレポートによると、Googleの一般的な検索1回にかかる電力消費量に比べて、ChatGPTへの1問の質問回答には約10倍かかる。今後AI活用がさらに進めば、システム投資コストと同時に環境対策にいかに適応していくかが極めて重要な問題になるのは明らかだ。

 この問題を裏付ける調査結果が発表された。実際にAIを導入した売上高1000億円以上の日本企業に対するアンケート調査結果から、先進企業がAI導入に関してどのような課題を感じているかを紹介する。

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