生成AIが金融の世界に新たな可能性をもたらす
デジタル変革が加速する金融業界。イノベーション創出のカギを握るテクノロジーは、「AI/生成AI」と「クラウド」である。定型業務や繰り返し業務の自動化・効率化はもちろんのこと、さらに発展的な取り組みが各社で進められている。
例えば、アプリケーション開発の現場で生成AIを活用することで、新規サービス立ち上げを迅速化できる。生成AIをアプリに組み込めば、過去情報をリファレンスにした顧客提案の高度化も図れるはずだ。さらに、顧客のライフスタイルや好みを可視化して、よりパーソナライズしたサービス提供に生かすケースも考えられる。生成AIは機械学習とは異なり、非構造化データの扱いに秀でているため、従来とはまったく違うアプローチで効果創出を狙うことが可能になるはずだ。
これらを実現する生成AI環境を構築する上で、カギを握るのがクラウドだ。インフラ運用の負荷やコスト負担を抑制しつつ、小さく初めて徐々に拡大していくといった柔軟な運用が可能になる。生成AIはクラウドと掛け合わせることで、その価値をいっそう高められるのである。
今回は三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)と、住友生命保険の2社の事例を基に、金融業界におけるAI/生成AI活用の最新動向を紹介する。