「紙」が残る業務も含めて、デジタル化する方法は

 人口減少時代、組織の生産性向上があらゆる日本企業のテーマになっている。

 それには、ムダな業務の廃止、業務プロセスの標準化やITツールの活用などが重要な要素となる。中でもITツールの活用は、IT部門主導のシステム化だけでは不十分で、ビジネス部門社員を巻き込んだ内製化を進めることが肝心だ。ノーコードツールを活用した「開発の民主化」が生産性向上のカギになるといえるだろう。

 ノーコードツールの活用は普及しつつあるが、大きな成果につなげている企業はまだ少ないようだ。ボトルネックとなっているのが、「紙」ベースのアナログな業務である。

 前提として、ノーコードツールでシステム化できるのは「脱アナログ化」が済んでいる業務に限られる。紙の帳票を用いたプロセスが存在していると、その部分はシステム化できずに、デジタル化から抜け落ちてしまうのだ。

 しかし、現場にはどうしてもなくせない紙ベースの業務がある。例えば、工場設備の稼働チェック表。ネットワーク環境がないため、チェックシートを手書きで記入・集計しているケースは多いだろう。また、郵送やFAXで届く見積書や請求書の処理も、相手先に合わせる必要があるためペーパーレス化が困難な業務といえる。仮にOCRでテキストや数字を取り込むことはできても、それらを業務で役立てるためには、データの整形や項目分割などを手作業で行う必要がある。これでは生産性は上がらないはずだ。

 様々な事情でペーパーレス化できない業務も含め、一連の業務をどうすればトータルにデジタル化できるのか――。これを考えることが、一層の生産性向上に向けて不可欠といえる。

 これについて、現在はAIを活用することで、簡単かつ確実に実現できる方法が登場している。その詳細と効果を次ページで紹介する。

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